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AAC所蔵資料貸出「知覚の大霊廟をめざして―三上晴子のインタラクティヴ・インスタレーション」



「知覚の大霊廟をめざして―三上晴子のインタラクティヴ・インスタレーション」展が、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]ギャラリーにて以下の日程で開催されます。
AACからは5点の画像(三上晴子アーカイヴ)を貸し出しています。また、「AAC所蔵資料展7 三上晴子 没後10周年 三上晴子アーカイヴ 活動年表資料展」に出品した活動年表をもとに、久保田晃弘、石山星亜良、堀口淳史が「三上晴子活動年表 2025年 ICC版」の制作に協力しています。

知覚の大霊廟をめざして
―三上晴子のインタラクティヴ・インスタレーション

会期:2025年12月13日(土)-2026年3月8日(日)
休館日:月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌日)、年末年始(12/29(月)-1/5(月))、保守点検日(2/8(日))
時間:11:00-18:00(入館は閉館の30分前)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]ギャラリーA、B
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] (NTT東日本株式会社)
協力:多摩美術大学アートアーカイヴセンター
*入場は事前予約者優先。
*詳細は公式ウェブサイトをご覧ください




ウェブサイトより

ICCでは開館前のプレ活動期間より,さまざまな形で作品を発表してきた三上晴子の没後10年となる2025年に,1990年代後半以降のインタラクティヴ・インスタレーションを複数展示し,三上の活動をメディア・アート的側面から振り返ります.三上の大型インスタレーション作品3点を同時に展示する機会は国内外でも初めてのこととなります.
アーティストの三上晴子が1990年代以降に国内外で発表したインタラクティヴ・インスタレーションは,人間が世界と接続し関係を結ぶ端緒となる知覚行為そのものをテーマとしています.「眼は単に視るものではなく,耳は単に聴くものではない.すなわち,耳で視て,鼻で聴いて,眼で触ることが可能である」*1と本人が書いているように,三上はメディア・テクノロジーを駆使し,鑑賞者が自分自身の知覚とインタラクションのメカニズムに向き合わされる体験を複数の作品によって提示しました.そして,それらを総合した「知覚の美術館(あるいは大霊廟)」*2の構築を目指しました.
三上は生前,1980年代から90年代までの作品の多くを廃棄していますが,2015年の急逝を機に,近年は,1990年代前半の4作品が東京都現代美術館に収蔵されるなど,現代美術の分野においても三上の再評価の機運が高まっています.一方で,規模が大きく作品設置に複雑な工程を要することから,インタラクティヴ作品の再展示の機会は限られています.
また三上は,展示の機会があるたびに最新の技術を取り入れて作品をアップデートすることに極めて積極的でした.その経緯を踏まえ,委嘱元である山口情報芸術センター [YCAM] (以下,YCAM)や当時の作品制作関係者によって,作家の死去後も修復や一部再制作が行なわれています.また,YCAMと多摩美術大学の共同研究により,作品だけでなく鑑賞者の作品体験データやその他の資料の保存に関して,メディア・アートに特化した新しい方法論が検証・探究されるなど,三上の作品をめぐって,さまざまな試みが続けられています.
ICCにとって三上は,開館前のプレ活動期よりさまざまな活動を通じて関係を深めてきたアーティストのひとりです.本展では,三上が1990年代後半以降に発表したインタラクティヴ・インスタレーションを複数展示します.作品展示のほか,作品がアップデートを重ねてきた変遷や,現在進行中の修復やアーカイヴの取り組み,また作品のアーカイヴ・データの活用事例なども併せて紹介します.会期中には,三上と親交のあったアーティストや研究者を招いたトーク・イヴェントなどを開催予定です.
*1,*2 ともに出典:『SEIKO MIKAMI:三上晴子 記録と記憶』(馬定延/渡邉朋也 編著,NTT出版,2019年)



関連アーカイヴ/コレクション/外部サイト

AAC所蔵資料貸出「日本美術サウンドアーカイヴ―堀浩哉《調書 Vol.2》1973年」



「日本美術サウンドアーカイヴ―堀浩哉《調書 Vol.2》1973年」展が以下の日程で開催されます。
AACからは21点の画像(美術家共闘会議資料)を貸し出しています。

日本美術サウンドアーカイヴ―堀浩哉《調書 Vol.2》1973年

会期:2025年12月24日(水)-28日(日)
時間:14:00-19:00(最終日:14:00-17:00)
会場:Jingu 339(愛知県名古屋市熱田区神宮3丁目3-9)
特別協力:多摩美術大学アートアーカイヴセンター
★アーティストトーク:12月27日(土)17:00-19:00


DMより

日本美術サウンドアーカイヴは、堀浩哉が1973年に発表した作品《調書 Vol.2》をふりかえる展覧会を開催します。
―堀は6名(組)の参加者に、自宅から画廊まで移動しながら目にした言葉を音読し、録音するように依頼した。録音は経路図と共に画廊に展示された。堀は録音された言葉をカードに書きとり、ケースに収めた。


日本美術サウンドアーカイヴ

日本にはこれまでに、美術館や画廊、アトリエや公共空間でさまざまな音を鳴り響かせてきた美術家がいる。しかし、ほとんどの音は鳴り止んでしまえば、再び聞くことがかなわなかった。視覚資料をめぐる情報はどうしても断片的なままに留まってしまう。日本美術サウンドアーカイヴはこうした美術家たちによる参照しにくい過去の音にアクセスしようとするプロジェクトである。



関連アーカイヴ/コレクション/外部サイト


菅木志雄の2つの展覧会とシンポジウムを開催します


多摩美術大学アートアーカイヴセンター(AAC)では「東京画廊+BTAP所蔵資料 菅木志雄デジタルアーカイヴ」、および「菅木志雄撮影35ミリスライドデジタルアーカイヴ」の公開を記念して、菅木志雄作の未発表ペーパーワークを中心に、作家蔵の近作とAAC所蔵の1970年代作品及び関連資料を展覧する2つの展覧会を開催いたします。

また会期中に「第8回多摩美術大学アートアーカイヴシンポジウム」として、「菅木志雄 これまでとこれから」をテーマに講演と座談会を行います。

詳細につきましては、展覧会・シンポジウムの各ページをご覧ください。ご来場を心よりお待ちしております。

[メディアのみなさまへ]プレスリリースをご用意しております。ダウンロードはこちら



三上晴子アーカイヴ 公開作業日

AAC所蔵資料展7「三上晴子アーカイヴ 活動年表資料展」に関連して、今後予定している「ガイドブック」作成に向けての資料の把握・整理作業の一部を公開します。



「公開作業日」
開催日:6月26日(木)、7月3日(木)、10日(木)
時 間:いずれも12:10-13:00
場 所:アートアーカイヴセンターギャラリー
参 加:無料、事前申し込み不要
※最新情報は、ウェブサイトまたはインスタグラム、Xをご覧ください。



関連アーカイヴ/コレクション

展覧会


AAC所蔵資料展7「三上晴子アーカイヴ 活動年表資料展」

2015年に急逝した、三上晴子の作家活動・多摩美術大学での教育活動が一覧できる活動年表のプロトタイプを制作しました。 その時に整理した、フライヤー、ポスター、カタログなどの資料を、年表と紐付けながら紹介します。 作品の周囲にある痕跡を通して、インスタレーション、インタラクション、インターネットなど、さまざまなメディアを横断した三上の活動の軌跡を追うとともに、時代背景や美意識の変遷を垣間見ることができます。
展覧会の詳細はこちらをご覧ください。






多摩美術大学アートアーカイヴセンター所蔵資料展7
三上晴子 没後10周年
三上晴子アーカイヴ 活動年表資料展

会 期:2025年6月23日(月)–7月20日(日)
休館日:日曜日 ※7月20日(日)は開館
会 場:八王子キャンパス アートテーク2F アートアーカイヴセンターギャラリー
時 間:10:00–17:00 ※7月19日(土)、20日(日)は16:00まで。多摩美術大学オープンキャンパス開催に伴い、開館時間が通常と異なりますのでご注意ください。
入場料:無料
主 催:多摩美術大学アートアーカイヴセンター
監 修:三上晴子アーカイヴ研究(久保田晃弘・石山星亜良・堀口淳史)


関連イベント「公開作業日」

今後予定している「ガイドブック」作成に向けての資料の把握・整理作業の一部を公開します。
開催日:2025年6月26日(木)、7月3日(木)、10日(木)
時 間:いずれも12:10-13:00
場 所:八王子キャンパス アートテーク2F アートアーカイヴセンターギャラリー
参 加:無料、事前申し込み不要
※最新情報は、ウェブサイトまたはインスタグラム、Xをご覧ください。





「PLANTS/BOTANICAL」三上晴子没後十周年展



三上晴子(1961-2015)の急逝から10年になるのを機に、生前はほとんど公開されることのなかった1980年代の作品を中心に展示いたします。没後、自室から発見された手作りの鉄製花器や、額装されたボタニカル絵画も併せて公開。終生変わらなかったジャンクや植物への思いを振り返ります。

本プロジェクトにはAAC所員の久保田晃弘教授、メディア芸術コースの港千尋教授が、実行委員として携わっています。AACからは、《Iron Plant》(1984–1985)を貸し出します。



PLANTS/BOTANICAL
三上晴子没後十周年展

会期:2025年4月24日(木)-27日(日)
時間:木・金・土 12:00-19:00 日 12:00-17:00
会場:iwao gallery(台東区蔵前2-1-27 2F)
企画・主催:三上晴子没後10周年展開催実行委員会
協力:P3 art and environment、多摩美術大学アートアーカイヴセンター



関連アーカイヴ・外部サイト

アーカイヴ

三上晴子アーカイヴ

データベース

三上晴子年表

外部サイト

iwao gallery

AAC所蔵資料展6:《大ガラス東京ヴァージョン》ガラススタディ アーカイヴ展

デザイン 加藤勝也(本学グラフィックデザイン学科准教授)


マルセル・デュシャンの代表作《彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁、さえも》(1915-23)の第3のレプリカ《大ガラス東京ヴァージョン》(1980、東京大学駒場博物館蔵)が東アジアで実現したのは、日本における長年のデュシャン研究の成果でした。デュシャンと交流を重ねた東野芳明(多摩美術大学教授、当時)がどのように道筋を開き、国際的ネットワークから情報を収集して監修したか、そうした経緯を豊富な資料によって振り返り、その意義を考察します。



[会期]
前期|2025年3月1日(土)-15日(土)
後期|4月1日(火)-5月17日(土)
[休館]日曜日/5月1日(木)-4日(日)
[時間]午前10時-午後5時
[会場]アートアーカイヴセンターギャラリー(多摩美術大学八王子キャンパス アートテーク2F)|入場無料
[主催]多摩美術大学アートアーカイヴセンター







関連アーカイヴ/コレクション

アーカイヴ

東野芳明資料


竹尾ポスターコレクションの展覧会を見本帖本店にて開催



竹尾ポスターコレクション・ベストセレクションの13回目となる本展では、活版印刷・写植時代から実験的なデザインを繰りかえし、同時代のグラフィックデザイナーに大きな影響を与えたウォルフガング・ワインガルト、デジタル表現を駆使して電子時代への架け橋を築いたエイプリル・グレイマン、写真を駆使したポスター表現にあたらしい地平を切り開いたジャン・ブノワ・レヴィらの作品を竹尾ポスターコレクションから選出します。

本展は、多摩美術大学アートテークにて2019年に展示したポスターの中から厳選し再構成したものです。

共催:株式会社竹尾、多摩美術大学



竹尾ポスターコレクション・ベストセレクション13
構成的ポスターの転換──コンストラクション・デストラクション
The Takeo Poster Collection Best Selection 13
Conversion of Constructive Poster

会期:2024年12月4日(水)-12月26日(木)
時間:11:00-18:00 土・日/休
会場:見本帖本店(東京都千代田区神田錦町3-18-3)





関連アーカイヴ/コレクション・外部サイト

   

AAC所蔵資料貸出「横浜ベイブリッジと鶴見つばさ橋 港を支える長大橋」横浜みなと博物館



横浜みなと博物館にて企画展「横浜ベイブリッジと鶴見つばさ橋 港を支える長大橋」が下記の日程にて開催されます。
AACからは2点の画像(大野美代子アーカイヴ)を貸し出しています。詳細は日本丸メモリアルパーク公式サイト横浜みなと博物館のページをご確認ください。

企画展「横浜ベイブリッジと鶴見つばさ橋 港を支える長大橋」
会期:2024年9月14日(土)~11月10日(日)
開館時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
休館日:月曜日
※9/16(月・祝)、9/23(月・振)、10/14(月・祝)、11/4(月・振)は開館し、翌火曜日休館
入館料:一般500円、65歳以上400円、小中高校生200円


—横浜みなと博物館ページより—
横浜ベイブリッジが1989年9月27日の開通から35周年、鶴見つばさ橋が1994年12月21日の開通から30周年を迎えることを記念し、2つの橋の建設から今までの歴史を写真や映像、模型などで展示し紹介します。2つの橋の歴史を振り返る初めての企画展です。





関連サイト

横浜みなと博物館ページ


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AAC所蔵資料展5:瀧口修造文庫「瀧口修造Ⅰ ART BOOK」展を開催

デザイン 加藤勝也(本学グラフィックデザイン学科准教授)


瀧口修造(1903–1979)は、詩作、シュルレアリスム研究、前衛美術評論 について1920 年代後半から先鋭的な活動を展開し、大きな足跡を残しま した。第二次大戦後には、美術,写真,音楽,舞踏,文学など多くの分 野で若い芸術家たち,新進評論家たちに影響を与え,メンターのような役割をにないながら多数の評論を残しました。 瀧口に私淑していた東野芳明(1930–2005,本学名誉教授)が没後に 彼の蔵書を夫人から引き受け,本学の上野毛図書館にて瀧口修造文庫が 発足(1986)しました。現在はアートアーカイヴセンターが引き継いでいます。 瀧口が座右に置いた洋書約2,500冊,和書約8,000点,和洋雑誌3,000 点のほか,各美術館等の会議資料,千円札裁判関連資料,1950–70 年 代の展示・公演ポスター,執筆参考資料,原稿やメモ,書簡,そして瀧口 の愛用品,デカルコマニーとスケッチブックを中心とする瀧口自身のペーパー ワーク作品など,多様な資料を有します。



[会期]2024年6月19日(水)-7月20日(土)
    ※7月14日(日)はオープンキャンパスのため10:00-16:00まで開館いたします。
[休館]日曜日/7月15日(月)
[時間]午前10時-午後5時
[会場]多摩美術大学八王子キャンパス アートテーク2F AACギャラリー|入場無料
[主催]多摩美術大学アートアーカイヴセンター
[監修]多摩美術大学共同研究会「アートアーカイヴセンター所蔵資料の授業利用の課題と実践」
   光田由里 ー 多摩美術大学 アートアーカイヴセンター所長、大学院教授
   大島成己 ー 多摩美術大学 絵画学科版画専攻 教授
   加藤勝也 ー 多摩美術大学 グラフィックデザイン学科 教授
   高橋庸平 ー 多摩美術大学 グラフィックデザイン学科 教授
   古谷博子 ー 多摩美術大学 絵画学科版画専攻 教授
   矢野英樹 ー 多摩美術大学 情報デザイン学科 准教授


アートアーカイヴセンター所蔵瀧口修造文庫による八王子キャンパスでの初め ての展示として「瀧口修造 I ART BOOK」展を開催いたします。 1930 年代,パリを中心に世界各地にひろがっていたシュルレアリスム活 動は,文通によってネットワークを形成し,詩集や画集を贈りあってその成果 を共有していました。その輪の中にいた瀧口は敗戦後もこの体験を引き継ぐ ように,マルセル・デュシャン,ブルーノ・ムナーリら欧米の美術家,デザイナー, 詩人たちと交流を続け,彼らの活動を紹介しました。こうした著作が日本の 新人芸術家たちに与えた影響は大きく,瀧口は彼らの活動を見守る役割も になっていたのです。下落合の瀧口の書斎には,世界各国の芸術家たちか ら著書,特製本,オブジェなどが献呈され,集積されました。 詩人・北園克衛(1902–1978),現代音楽評論・秋山邦晴(1929–1996), 写 真 家・安 齊 重 男(1939–2020),美 術 評 論・東 野 芳 明(1930–2005)ら, 本センターが所蔵する資料体関係者たちと,瀧口はそれぞれに深い交流がありました。 北園とは シュルレアリスム 研 究 の 同 世 代詩人として長く交友し, 秋山や東野ら後輩評論家はそのデビューから支援して前衛芸術の場にともに 立ち会いました。とくに東野とはマルセル・デュシャン研究を中心に密接に交 流しています。安齊は現代美術の現場で,瀧口や東野のポートレートを多数 撮影しています。 本展では,交流の中で瀧口のもとに集まった貴重なART BOOKの数々 を5名の本学教員がそれぞれの視点から選び出し,紹介する機会です。サイン本,豪華本,共著の詩画集など,お楽しみ下さい。

光田由里(多摩美術大学アートアーカイヴセンター所長/大学院教授)




関連アーカイヴ/コレクション

アーカイヴ

瀧口修造文庫