2015年に急逝した、三上晴子の作家活動・多摩美術大学での教育活動が一覧できる活動年表のプロトタイプを制作しました。
その時に整理した、フライヤー、ポスター、カタログなどの資料を、年表と紐付けながら紹介します。
作品の周囲にある痕跡を通して、インスタレーション、インタラクション、インターネットなど、さまざまなメディアを横断した三上の活動の軌跡を追うとともに、時代背景や美意識の変遷を垣間見ることができます。
多摩美術大学アートアーカイヴセンター(AAC)は、所蔵資料展の第7弾として、「三上晴子アーカイヴ 活動年表資料展」を開催いたします。本展は、2015年に惜しまれつつ急逝したアーティスト、三上晴子(1961-2015)の活動年表の制作にあたって整理された、貴重な資料群を公開するものです。三上はインスタレーション、インタラクション、ネットアートなど、多岐にわたるメディア表現を自在に横断し、国内外で先駆的な創作活動を展開してきました。本展では、展覧会のフライヤー、ポスター、カタログなどの資料を活動年表と紐付けて紹介することで、三上がいかに革新的な表現手段を駆使し、時代を先取りする作品群を生み出してきたかを示すと同時に、三上の創作に通底する美意識を探ります。また、これらの資料を通して、三上の鋭敏な感覚や表現思想の変遷のみならず、多摩美術大学におけるメディアアート教育とのつながりや、活動の背景にある時代の動きを読み取ることができます。会期中には、関連イベントとして、今後予定しているアーカイヴの資料についてまとめたガイドブック作成に向けての資料の把握・整理作業の一部を公開します。三上の没後10年となる2025年に開催される本展が、三上の諸活動の流れを新たな視点で掘り下げ、その創作の核心に触れる機会となれば幸いです。
多摩美術大学アートアーカイヴセンター所蔵資料展7
三上晴子 没後10周年
三上晴子アーカイヴ 活動年表資料展
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会 期:2025年6月23日(月)–7月20日(日)
休館日:日曜日 ※7月20日(日)は開館
会 場:八王子キャンパス アートテーク2F アートアーカイヴセンターギャラリー
時 間:10:00–17:00 ※7月19日(土)、20日(日)は16:00まで
入場料:無料
主 催:多摩美術大学アートアーカイヴセンター
監 修:三上晴子アーカイヴ研究(久保田晃弘・石山星亜良・堀口淳史)
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