第6号となる本号では、2023年度の本センターの活動および、論文「東京からマルセル・デュシャンへ」の寄稿を収録。そのほか、2023年12月に開催された第6回多摩美術大学アートアーカイヴシンポジウム「資料のデータ公開と著作権」の再録、およびAACギャラリーにておこなわれたAAC所蔵資料展および授業利用展示など、5つの展覧会の開催報告を収録しました。
詳しくは紀要のページをご覧ください。
研究紀要『軌跡』
横浜みなと博物館にて企画展「横浜ベイブリッジと鶴見つばさ橋 港を支える長大橋」が下記の日程にて開催されます。
AACからは2点の画像(大野美代子アーカイヴ)を貸し出しています。詳細は日本丸メモリアルパーク公式サイト横浜みなと博物館のページをご確認ください。
企画展「横浜ベイブリッジと鶴見つばさ橋 港を支える長大橋」
会期:2024年9月14日(土)~11月10日(日)
開館時間:10:00~17:00(最終入館16:30)
休館日:月曜日
※9/16(月・祝)、9/23(月・振)、10/14(月・祝)、11/4(月・振)は開館し、翌火曜日休館
入館料:一般500円、65歳以上400円、小中高校生200円
—横浜みなと博物館ページより—
横浜ベイブリッジが1989年9月27日の開通から35周年、鶴見つばさ橋が1994年12月21日の開通から30周年を迎えることを記念し、2つの橋の建設から今までの歴史を写真や映像、模型などで展示し紹介します。2つの橋の歴史を振り返る初めての企画展です。
ふくやま美術館にて特別展「イタリアと日本の前衛 ―20世紀の日伊交流」が下記の日程にて開催されます。
AACからは8点の資料(瀧口修造文庫:5点、秋山邦晴資料:3点)と、19点の画像(瀧口文庫:18点、秋山資料:1点)を貸し出しています。詳細はふくやま美術館公式サイトをご確認ください。
会期:2024年4月6日(土)― 6月2日(日)
会場:ふくやま美術館
開館時間:9:30 ― 17:00 ※ 5月2日(木)、3日(金・祝)、4日(土・祝)、5日(日・祝)は19:00まで開館
休館日:月曜日 ※4月29日(月・祝)、30日(火)、5月6日(月・休)は開館、5月7日(火)は休館
観覧料:一般1,500円(1,200円)高校生以下無料
※( )内は前売りまたは有料20名以上の団体料金
※観覧料の免除、割引など詳しくは施設利用案内をご覧ください。
主催:(公財)ふくやま芸術文化財団 ふくやま美術館、福山市、中国新聞備後本社
後援:駐日イタリア大使館、イタリア文化会館-大阪、(公財)日伊協会、広島日伊協会
—ふくやま美術館公式サイトより—
イタリアと日本の美術交流は、イタリア作家が美術学校の教師として日本を訪れた明治時代に始まり、150年以上続いています。本展では、西欧の作家に日本の作家が学ぶという構図を脱し、作家同士が対等なやりとりを実現していく20世紀に光を当て、現在まで日本国内に残るイタリア美術作品のルーツをたどります。
今日、日本に所蔵される20世紀イタリア美術作品は、どのような経緯でもたらされたのでしょうか。また当時、これらの作品が日本にもたらされた時、日本の人々は、どのように作品を見ていたのでしょうか。21世紀の現在から、このように問いかけることで、当時のイタリアと日本の姿が浮かび上がってくることでしょう。
イタリアの未来派と東郷青児、神原泰とのやりとりに始まり、戦後イタリアを代表する作家ルーチョ・フォンタナと、戦後日本を代表する詩人で美術批評家の瀧口修造の親交、そしてそこからさらにほかの作家へと展開していく人間関係を紐解きながら、作品と資料約100点を通して、今もなお日本に残るイタリア美術作品を見つめなおします。
出品作家
イタリア:ジャコモ・バッラ、ウンベルト・ボッチョーニ、ルーチョ・フォンタナ、ジュゼッペ・カポグロッシ、マリノ・マリーニ、ブルーノ・ムナーリ、エンリコ・カステッラーニ、エンツォ・マリ、グルッポTほか
日本:東郷青児、神原泰、瀧口修造、阿部展也、豊福知徳、吾妻兼治郎、山口勝弘、宮脇愛子、高橋秀ほか
実験工房資料
1950年代に活動した総合芸術グループ「実験工房」(1951–1957)のメンバーでもあった秋山邦晴が所蔵していた関連資料群。本学芸術学科「アーカイヴ設計ゼミ2022」のメンバーが資料整理とリスト作成を行った。
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作成:秋山邦晴(1929-1996)
期間:1949–2002
概要:写真 61点、印刷物 120点、書簡 11点、原画など 9点、コピー 50点、その他 7点
東京画廊+BTAP所蔵資料 菅木志雄デジタルアーカイヴ
東京画廊+BTAPに蓄積されてきた、菅木志雄の展覧会の記録写真(作品・設営風景など)や、文書類(指示書・書簡・広報物など)をAACでデジタル化した。
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作成:東京画廊+BTAP
期間:1969–2015
概要:デジタルアーカイヴ 3,531点
「多摩美術大学アートアーカイヴセンター 所蔵資料展4 大野美代子アーカイヴ『ミリからキロまで』」の関連イベントとして、展示資料のご紹介とアートアーカイヴセンターの施設紹介ツアーを本年度も開催いたします。
所蔵資料の収納状況や施設の利用案内などを含め、AACスタッフがご案内します。
また、23日、26日は本学建築・環境デザイン学科の湯澤幸子教授をお迎えし、今回の出品資料を解説していただきます。
新入生・在学生・教職員のみなさまのご参加をお待ちしています。
「多摩美術大学アートアーカイヴセンター 所蔵資料展4 大野美代子アーカイヴ『ミリからキロまで』」
AAC資料展 ガイドツアー
2024年4月22日(月)—26日(金)
12:30〜(所要時間2-30分程度)
集合場所:八王子キャンパスアートテーク2F AACギャラリー
日程——ガイド担当者
4月22日(月)——光田由里(AAC所長、大学院教授)
4月23日(火)——湯澤幸子(本展監修者、建築・環境デザイン学科教授)
4月24日(水)——AACスタッフ
4月25日(木)——光田由里
4月26日(金)——湯澤幸子
※イベントの最新情報は、ウェブサイトまたはInstagram、X(旧Twitter)をご覧ください。
「アートアーカイヴ」とは、アーティストの制作活動のなかで生み出された各種資料(スケッチ、下絵、原稿、ノート、書類、蔵書、写真、収集品など様々)の集合体のことです。AACは、多摩美術大学に収集・蓄積されてきたアートアーカイヴを総合的に保存・整理・活用していくための研究教育拠点として、2018年に設立されました。
タマビゆかりの作家、研究者たちはどのように学び、考え、発表してきたのでしょう。彼らの活動から生まれた数々の貴重な資料を、生きた教材として学生の皆さんに利用していただくため、ここでアーカイヴを構築し、公開しています。ここにしかない資料を、授業での利用、個人としての閲覧や研究にぜひお役立てください。
アートアーカイヴセンター所長 光田由里
市川市文学ミュージアムにて企画展「寄贈記念 和田誠展」が、下記の日程にて開催されます。AACからは、和田誠アーカイヴより資料を計13点貸し出しています。
会期:2024年2月10日(土)—3月17日(日)
会場:市川市文学ミュージアム 〒272-0015
市川市鬼高1-1-4 市川市生涯学習センター
(メディアパーク市川)2階
開館時間:平日 10:00-19:30 土日祝 10:00-18:00(最終入館は閉館の30分前まで)
休館日:月曜日(2月12日は開館)、2月13日、29日
観覧料:無料
—市川市文学ミュージアム公式サイトより—
イラストレーター、グラフィック・テザイナーだけでなく、映画監督、エッセイスト、作詞・作曲家とさまざまな顔を持ち、いずれのジャンルでもそのオ能を発揮し、逝去するまで第一線で活躍してきた和田誠。市川市ゆかりの作家・井上ひさしとの仕事の縁から、2022年度に和田誠事務所より1,000点を超える膨大な資料を市にご寄贈いただきました。
本展では和田の生涯をたどるとともに、ご寄贈いただいた資料の中から和田の絵本やエッセイ、似顔絵に関する自著のほか、谷川俊太郎、村上春樹、井上ひさしの図書の装丁、ポスターなどをご紹介いたします。また、和田誠事務所、ならびに和田の母校である多摩美術大学のご協力をいただき、和田の原画、直筆原稿、文具をはじめとする愛用品なども併せてご紹介いたします。
主催:市川市
協力:和田誠事務所・多摩美術大学アートアーカイヴセンター
2023年12月2日に開催された第6回 多摩美術大学アートアーカイヴシンポジウムの動画を公開しました。
第1部「AACショーケース2023」では、本年度の研究成果、所蔵資料展示、授業展示など当センターの活動を紹介します。
第2部のテーマは「資料のデータ公開と著作権」。近年アーカイヴ資料のデータ化は急速に進み、ウェブ上での公開も求められています。データ化された資料の著作権は、それぞれの現場でどのように扱われ、守られているのでしょう。実務について情報を交換し、議論します。
再生リストはこちら
平素よりお世話になっております。
多摩美術大学アートアーカイヴセンターは、2024年4月から収蔵庫メンテナンスを実施する運びとなりました。
つきましては、当センターの所蔵資料について、下記日程の通り貸出を停止いたします。
皆様にはご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
所蔵資料貸出停止期間:2024年4月1日(月)〜2026年3月31日(火)
【問合せ先】
多摩美術大学アートアーカイヴセンター事務室
Mail:aac@tamabi.ac.jp