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AAC所蔵資料貸出「知覚の大霊廟をめざして―三上晴子のインタラクティヴ・インスタレーション」



NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]

2025/12/12

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資料貸出





「知覚の大霊廟をめざして―三上晴子のインタラクティヴ・インスタレーション」展が、NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]ギャラリーにて以下の日程で開催されます。
AACからは5点の画像(三上晴子アーカイヴ)を貸し出しています。また、「AAC所蔵資料展7 三上晴子 没後10周年 三上晴子アーカイヴ 活動年表資料展」に出品した活動年表をもとに、久保田晃弘、石山星亜良、堀口淳史が「三上晴子活動年表 2025年 ICC版」の制作に協力しています。

知覚の大霊廟をめざして
―三上晴子のインタラクティヴ・インスタレーション

会期:2025年12月13日(土)-2026年3月8日(日)
休館日:月曜日(月曜日が祝休日の場合は翌日)、年末年始(12/29(月)-1/5(月))、保守点検日(2/8(日))
時間:11:00-18:00(入館は閉館の30分前)
会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC]ギャラリーA、B
主催:NTTインターコミュニケーション・センター [ICC] (NTT東日本株式会社)
協力:多摩美術大学アートアーカイヴセンター
*入場は事前予約者優先。
*詳細は公式ウェブサイトをご覧ください




ウェブサイトより

ICCでは開館前のプレ活動期間より,さまざまな形で作品を発表してきた三上晴子の没後10年となる2025年に,1990年代後半以降のインタラクティヴ・インスタレーションを複数展示し,三上の活動をメディア・アート的側面から振り返ります.三上の大型インスタレーション作品3点を同時に展示する機会は国内外でも初めてのこととなります.
アーティストの三上晴子が1990年代以降に国内外で発表したインタラクティヴ・インスタレーションは,人間が世界と接続し関係を結ぶ端緒となる知覚行為そのものをテーマとしています.「眼は単に視るものではなく,耳は単に聴くものではない.すなわち,耳で視て,鼻で聴いて,眼で触ることが可能である」*1と本人が書いているように,三上はメディア・テクノロジーを駆使し,鑑賞者が自分自身の知覚とインタラクションのメカニズムに向き合わされる体験を複数の作品によって提示しました.そして,それらを総合した「知覚の美術館(あるいは大霊廟)」*2の構築を目指しました.
三上は生前,1980年代から90年代までの作品の多くを廃棄していますが,2015年の急逝を機に,近年は,1990年代前半の4作品が東京都現代美術館に収蔵されるなど,現代美術の分野においても三上の再評価の機運が高まっています.一方で,規模が大きく作品設置に複雑な工程を要することから,インタラクティヴ作品の再展示の機会は限られています.
また三上は,展示の機会があるたびに最新の技術を取り入れて作品をアップデートすることに極めて積極的でした.その経緯を踏まえ,委嘱元である山口情報芸術センター [YCAM] (以下,YCAM)や当時の作品制作関係者によって,作家の死去後も修復や一部再制作が行なわれています.また,YCAMと多摩美術大学の共同研究により,作品だけでなく鑑賞者の作品体験データやその他の資料の保存に関して,メディア・アートに特化した新しい方法論が検証・探究されるなど,三上の作品をめぐって,さまざまな試みが続けられています.
ICCにとって三上は,開館前のプレ活動期よりさまざまな活動を通じて関係を深めてきたアーティストのひとりです.本展では,三上が1990年代後半以降に発表したインタラクティヴ・インスタレーションを複数展示します.作品展示のほか,作品がアップデートを重ねてきた変遷や,現在進行中の修復やアーカイヴの取り組み,また作品のアーカイヴ・データの活用事例なども併せて紹介します.会期中には,三上と親交のあったアーティストや研究者を招いたトーク・イヴェントなどを開催予定です.
*1,*2 ともに出典:『SEIKO MIKAMI:三上晴子 記録と記憶』(馬定延/渡邉朋也 編著,NTT出版,2019年)



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