国立映画アーカイブにて企画展「和田誠 映画の仕事」が、2023年12月12日より開催されます。AACからは、和田誠アーカイヴより資料32点、画像3点を貸し出しました。
会期:2023年12月12日(火)—2024年3月24日(日)
会場:国立映画アーカイブ 〒104-0031 東京都中央区京橋 3-7-6
開館時間:11:00-18:30(入室は18:00まで)
休館日:月曜日および12月26日(火)—1月4日(木)
観覧料:一般250円(200円)/大学生130円(60円)/
65歳以上、高校生以下及び18歳未満、障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズは無料
日本を代表するグラフィックデザイナー、イラストレーターの和田誠(1936~2019)にとって、映画は人生の友であり、創造の泉でもありました。少年期からの映画への情熱に支えられ、若手デザイナーとして頭角を現すや、本職の傍ら映画ポスターの制作やアニメーション映画にも挑みました。やがてその味わいある画風は広く支持され、世界の映画人を描いた無数のイラストレーションや、映画をめぐる著書や対談集を続々と送り出してゆきます。さらにその情熱は日本映画界を動かし、監督修業の経験なしに『麻雀放浪記』(1984年)をはじめ4本の優れた長篇娯楽映画を監督するに至りました。また私生活でも、熱意をもってアメリカ映画のフィルムやポスターのコレクションを築き、当館も2015年の展覧会「ポスターでみる映画史 Part 2 ミュージカル映画の世界」にそのコレクションをご貸与いただきました。その博覧強記にもかかわらず、「評論家」ではなく常に“映画ファン”を自称していた和田誠。この展覧会は、日本が生んだこの最高の“映画ファン”の限りない映画愛を感じ取れる絶好の機会となるでしょう。
主催:国立映画アーカイブ
協力:和田誠事務所、多摩美術大学アートアーカイヴセンター