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AAC所蔵資料展2 北園克衛文庫「北園克衛Ⅰ 詩人のデザイン」展を開催


多摩美術大学アートアーカイヴセンター(AAC)は2回目の所蔵資料展として「北園克衛Ⅰ 詩人のデザイン」を開催します。
北園は、日本を代表するモダニズム詩人として知られています。前衛的な詩作をはじめ、編集、装幀、デザインなどの分野で活躍しました。
本学は1993年に北園克衛文庫を設立、上野毛図書館にて資料展を3回行いました。八王子キャンパスでは初の資料展示となります。



多摩美術大学アートアーカイヴセンター

2023/06/23

アクティビティ / 展覧会




「北園克衛Ⅰ 詩人のデザイン」展ご案内

昨年度から始めた年2回のAAC見学会を、本年度は展示というかたちで試みます。新しい発見や授業の教材につながるきっかけになることができれば、これ以上うれしいことはありません。AAC所蔵資料展が、学内で保管されている貴重な資料群に出会い、その存在を知っていただける機会になることを願っています。
北園克衛(1902–1978)は1920年代に活動をスタートした、日本のモダニズムを代表する詩人です。彼の詩は紙の上に文字で表されることを意識した、視覚的な詩といえます。紙面の広がり、漢字とかなの配分、レイアウト、フォント、すべてに明晰な北園の美学が冴えわたっています。抽象絵画のような、具象彫刻のような、北園の独自の詩世界は、戦中期の変転をこえて展開しました。
数々の詩集、『VOU』(1935年から改題を経て1978年終刊)をはじめとする同人誌のすべてにおいて、北園はデザイン、装幀を手がけています。カットや挿絵を描くほか、手近な材料でオブジェをアッサンブラージュして撮影した写真作品「プラスティック・ポエム」シリーズも国内外で発表してきました。
本展は共同研究「アートアーカイヴセンター所蔵資料の授業利用の課題と実践」の教員メンバーが企画・監修に携わりました。6名の教員がそれぞれの視点から選んだ資料によって、北園という多面体の魅力に触れていただけるはずです。
北園克衛文庫は1993年に発足した歴史あるアーカイヴです。稀有な詩人、北園と出会えれば、きっともっと知りたい、資料を見たいと思っていただけるでしょう。その時にはぜひAACでお待ちしています。

多摩美術大学アートアーカイヴセンター所長 光田由里

多摩美術大学アートアーカイヴセンター 所蔵資料展2
北園克衛文庫 「北園克衛I 詩人のデザイン」展


会 期:2023年6月22日(木)–7月21日(金)
会 場:八王子キャンパス アートテーク2F 竹尾ポスターコレクションギャラリー
入場料:無料
時 間:10:00–17:00
休館日:日曜日、7月17日(月)※7月16日は開館
主 催:多摩美術大学アートアーカイヴセンター
監 修:多摩美術大学共同研究会「アートアーカイヴセンター所蔵資料の授業利用の課題と実践」 古谷博子(版画専攻教授)、大島成己(版画専攻教授)、加藤勝也(グラフィックデザイン学科准教授)、高橋庸平(グラフィックデザイン学科准教授)、矢野英樹(情報デザイン学科准教授)、光田由里(大学院教授)



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